2chひろゆきの「働き方完全無双」が有用で面白すぎた【要約・感想】

元2chの管理人の西村ひろゆきさんの新書「働き方 完全無双」を読んだ要約・感想です。

論理的で有用。話のネタも面白すぎ。

こんな方にオススメです

  • 合理的思考をしたい
  • 仕事・会社に嫌気がさしている
  • 知的な雑学を色々知りたい
  • 沈みゆく日本で「個人として」幸せに生きたい
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2ch博行が「働き方完全無双」で語る日本がやばい理由

日本を含め、先進国の不況には3つの原因があるとひろゆきさんは語ります。

  1. インターネットで情報流通のコストが無料になった
  2. コンテナの発明で輸送費用がぐんと安くなった
  3. ゲーム理論的に正直に商売したほうがトクになった

この構造から、必然的に後進国の仕事が伸びていき、日本の仕事は減っていきます。

ちなみに「コンテナ」の話についてはこの本が元ネタ。マイクロソフトのビル・ゲイツも絶賛している良本。

ビル・ゲイツ氏が選ぶ「2013年に読んだ記憶に残る7冊の本」 – GIGAZINE

 

正直に商売したほうがトクという話も色々な場所でされていますね。
ゲーム理論でおなじみ囚人のジレンマの最適解は「裏切られたら裏切る」という戦略だと。

 

「働き方完全無双」的な沈みゆく日本で生きる2つの戦略

構造的に確実に沈みゆく日本、大企業ですらどうなるかわからない状況。

そこで、「お金が無くても工夫して幸せを目指す」生き方を目指すべきという話が前作でありました。

(この本もめちゃくちゃ面白い。即座に節約できるようになると思います笑)

 

今回「働き方完全無双」で紹介している別の人生戦略があります。

一言で言うと「個人として、ワンチャンを狙いながら幸せを目指す」という生き方です。

 

スキルは必要ですが、ただ身につけるだけでは「ワンチャン」は狙えません。必要なのは「無双状態で働くこと」です。

自分のスキルや能力を信じて、今と同じ頑張り方をしていては、みんなでアリ地獄の中で上を目指して走っている状態と変わりがありません。これからは、個人でワンチャンを狙えるように、今の「働き方」をアップデートさせるほうが近道です。

そこで、本書で提唱するのが、「”無双”状態で働けばいいんじゃね?」という逆転の発想です。

「無双」のためには攻め方、守り方の2つを考える必要があります。

さらにもう一つ企業側の視点も合わせて考える必要があります。
そこで本書では、無双を

「スキル × 理論 × 経営者視点 × 環境」

と定義しています。

 

個人の「攻め方」をマスターする

まず攻め方=「相対的に自分を有利にする方法」について。

ポイントは4つです。

  1. 新しいことにはとにかく首を突っ込む
  2. 「イヤなこと」をやるためのスキルが人生をラクにする
  3. てっとり早く能力以外の部分で「レア」になれ
  4. 「人に好かれるか、嫌われるか」問題に最終結論を出す

 

新しいことにはとにかく首を突っ込む

最近話題のYoutuberの出現を誰も予想できなかったでしょう。

何か新しいサービスの上にいる人は、「そこにたまたまいる」というだけで突然、ゲタを履ける時期があるのです。

そこで重要なのは、本人がものすごく優秀であるということではなく、「たまたま早くからそこにいた」という事実です。

 

ネット上のサービスであれば、無料ですぐに始められることが多いので、まずはやってみるのが大事ですよ、と。
そのための時間の捻出方法などについては、書籍の中でいろいろと語られています。

 

「イヤなこと」をやるためのスキルが人生をラクにする

人生避けられない「イヤなこと」はたくさんあります。その発生はどうしても避けられません。
そんな時、どのように終わらせるか、いくつかの方法が紹介されています。

  • 基本は「ダメなやつ」と思って、自分に甘くする
  • 「なんでもやります」をやめて、仕事を手離れさせる
  • ゲームとして割り切る

など。

 

てっとり早く能力以外の部分で「レア」になれ

守り方とも重なる気がしますが、とにかく貯金しておこうという話があります。
貯金できない理由は2つあるとひろゆきさんは言います。

1つは、「ストレス発散にお金を費やしている」ということ、もうひとつは、「すべてのジャンルにおいて生活レベルを上げてしまっている」ということです。

 一度、今のストレスレベルを基準にして仕事選びを考え直してみましょう。

収入があるからといって家賃の高いところに住めば、それに合わせて、家具や食器などもレベルアップさせる人が多いです。「自分には意味がない」と思う部分には、主体的にお金を使わないようにしましょう。

そして、貯金ができる体質に生まれ変わった上で、いつでも仕事をやめられる状態になればいいと。

 

レアになる方法としては、いくつもの具体例がありました。
面白かった例はニューヨークの広告代理店の人の名刺の例。

名刺の裏に「おばあちゃんの写真」が載っていました。

しかも、それがひとりひとり違うおばあちゃんだったのです。

名刺を渡されて、そのおばあちゃんについては何も説明されないのですが、やはり気になるので、こちらから聞いてしまいますよね。

白黒のおばあちゃんの写真は、デザインとしてもインパクトがあっておしゃれで、しかも「家族思いの人」という広告代理店とは真逆の印象を与えることができます。

既成概念から逃れれば、差別化する方法はいくらでもありますね。

 

「人に好かれるか、嫌われるか」問題に最終結論を出す

単純に分けられる問題じゃないから、戦略的にね!というのが結論でした。
書籍の中に具体例がたくさんあるので、ぜひ読んでみてください。

 

個人の「守り方」をマスターする

守り方もライフハック的に面白いネタがたくさんありました。

  • ブラック企業から身を守る方法
  • 実質的な現在の日本のベーシックインカムについて
  • 科学的な「すぐに寝る技術」
  • パフォーマンスを維持する肉体維持法

 

紹介し始めると、ほぼ書籍のコピーになってしまうので割愛。
書籍に詳しく載っているので(以下、略)

 

経営者視点の企業の論理を理解する

ひろゆきさんは、大学時代にアメリカに留学。
当時盛り上がり始めたネットに目をつけ、サービス(匿名掲示板)を作って起業。
サラリーマン経験がなく、ずっと経営者として生きています。
(こうやって紹介するとと、超一流ビジネスマンっぽい笑)

 

そんなひろゆきさんが、経営者視点の企業の論理と、個人の生きる戦略を述べています。
ちなみに、IT系サラリーマンの私は、雇われ仕事がしんどくなってきていて、独立も考えています。そんな自分のためのメモ。

一度雇った人は、日本の法律上、なかなかやめさせることはできません。

企業ができることとすれば、「波がいつ下がるのかを仮設的に見極めておく」ということと、その波がわりに短期的に収まりそうであれば、「なるべくアウトソーシングにすること」の2点

事業をやる場合、「毎日必ず100円をくれる人」のほうを大事に扱わはなくてはいけません。

たぶんこれからは大きな野望は持たずに、地方でダラダラ好きなことをやって暮らすほうがいいのでしょう。

ネットでワンチャン当てる時代ですからね。場所なんてどこだっていいわけですから、生活維持費の少ない場所を選んで働くという選択肢を持っておきましょう。

言葉の厳密さは、責任が生じる立場の人には必要な能力だと思うんですがね。

 

【まとめ】2chひろゆきの「働き方完全無双」の感想

ということで、「ただ毎日仕事を頑張る!」「今の環境から抜け出したい」と考えている人は、一度読んでみると良いと思います。
当記事の中では紹介しきれなかった面白い具体例、考え方がたくさんありますので。

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